スプレードライヤー
Spray Dryer スプレードライヤーの開発・製造
徳島電機産業では、オーダーメイドのスプレードライヤーの開発・製造を1台からお請けしています。ラボ機から量産機まで幅広く対応可能、海外での導入にも実績があります。
スプレードライヤーの開発経験豊富なエンジニアが、直接ご相談にお応えいたします。
スプレードライヤーとは
About Spray Dryer液体原料を微粒子化
スプレードライヤー(噴霧乾燥機)は、液体原料から粉末状の微粒子を取り出す装置です。スプレーノズルから噴霧した霧状の原液を、乾燥チャンバー内の熱風で瞬時に乾燥・微粒子化し回収します。
スプレードライヤーで得られる微粒子は、球状に近く均一で流動性もよいため、食品・医薬品から、電子材料やファインセラミックスなど、さまざまな分野で広く使われています。
通常の乾燥機による粉末化(ろ過・脱水・乾燥・粉砕など)にくらべ工程が少ないため、熱による影響を受けにくいのが特徴です。
〈スプレードライヤーの流れ〉
- 液体原料を噴霧
- 熱風で乾燥
- 微粒子を回収
スプレードライヤーのアプリケーション
-
食品業界
微粒子が球状のため、水に溶けやすい粉末製造が可能です
- コーヒー
- 緑茶
- 漢方
- ミルク
- 乳酸菌
- ビタミンC
- 香料
-
工業材料
高密度の成形や、機能性材料の開発が可能です
- ファインセラミックス
- 粉末冶金
- 研磨剤
- 電池材料
- 半導体材料
- 光ファイバー材料
- 触媒ガラス材料
-
化学分野
原料を瞬時に乾燥させるため、熱に弱い化学物質の粉末製造が可能です
- 酵素
- 蛋白質
-
医薬品
熱に弱い化合物の粉末化や、水に溶けやすい新薬の開発が可能です
- 抗生物質
- 歯科材料
スプレードライヤー製作事例
有機溶剤対応スプレードライヤー
〈溶媒回収対応フルクローズド式〉
エタノール専用機としてご依頼をいただいた「スプレドライヤー」の製作事例をご紹介します。
有機溶剤対応スプレードライヤー 仕様
- 設置サイズ
- W3000mm×D1800mm×H2000mm
- 重量
- 約1400kg
- 蒸発量
- エタノール4g/h(IN:150℃、OUT:70℃時)
※水分蒸発量換算:3kg/h(IN:200℃、OUT:70℃時) - 微粒化方式
- 2流体ノズル
- 乾燥方式
- 上部熱風並流方式
- 回収方式
- サイクロン+バグフィルタ捕集
- 乾燥熱風量
- 約1m 3/min
システムフロー(クローズドサイクルシステム)
スプレードライヤーの選定について
スプレードライヤーには、液体原料や製造したい粉体の粒子径にあわせてさまざまな方式があります。
選定についてお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
サイクル方式について
- □ オープンサイクルシステム
- 水系溶媒を処理するための一般的なサイクルシステムです。
乾燥に使用したガスは、微粒子を回収した後で大気に放出されます。 - □ クローズドサイクルシステム
- 主に有機溶媒や酸化を嫌う原料を処理するためのサイクルシステムです。
乾燥に使用したガスを大気に放出せず、気化した有機溶剤だけをチラーで冷やし液体として回収し、ガスを再利用します。
噴霧方式について
- □ ノズル方式
- 圧力をかけた溶液を、ノズルから噴射させる方式です。
比較的大きな粒子を製造するコンパクトな「一流体ノズル」と、低い圧力で小さな粒子(20μm以下)を製造する「二流体ノズル」があります。 - □ ディスク方式
- 穴の空いたディスクを高速回転させ、遠心力によって溶液を噴霧させる方式です。ディスクの形状や回転数によって、粒子サイズの調整が可能です。
幅広い粒子に対応でき、均一で流動性の高い粉末を製造することができます。
捕集方式について
- □ サイクロン捕集方式(二点捕集)
- サイクロンによる遠心力で微粒子を捕集します。軽い粒子や小さな粒子の捕集に最適です。
遠心力による分級効果で、均一な粒子を得ることが可能です。 - □ バグフィルタ捕集方式(一点捕集)
- バグフィルターと呼ばれるろ過装置を使い微粒子を捕集します。
サイクロンで効率よく捕集できない場合や、遠心力で粒子を破壊してしまう場合に最適です。
今すぐ!スプレードライヤーをお問い合わせください
徳島電機産業では、オーダーメイドのスプレードライヤーの開発・製造を強みとしています。
研究用途から生産用途まで、長年のスプレードライヤーの技術ノウハウをもとに、お客様の課題にお応えします。
スプレードライヤーの導入でお困りでしたら、開発経験豊富なエンジニアまでお気軽にご相談ください。
よくいただくご質問
- 量産機の製造は可能ですか?
- はい。ラボ機から、より処理能力が高い量産機へのスケールアップも可能です。
- 海外での導入はできますか?
- はい。海外での納入実績もあります。国内で開発・設計したものを、現地で製作する流れとなります。
- 導入事例のタイプ以外にも、製作が可能ですか?
- はい。各種原料にあわせたさまざまな噴霧方式/捕集方式に対応いたします。