ドローン測量を採用するメリットとデメリット

　測量作業は一般的に土地の広さや形状、標高などを測り、その土地の現況を把握するために必要な仕事です。

　従来からあるトランシットなどの測量機器での測量作業とドローンを使用しての測量作業では作業時間や得られる結果などに違いがあります。

　それぞれの測量方法について解説します。

【トランシットなどの従来からの測量方法】

　◎メリットとして以下があげられます。

　・測量精度が高い

　・基本的にどんな場所でも測量可能

　・天候に左右されにくい

　◎デメリットとして以下があげられます。

　・作業時間が長い

　・コストが高くなる可能性が高い。

　・大きな土地と測量するには不向き

　・山間部など危険な場所での作業になる可能性がある。

　従来からある測量作業では人の手によって1点1点確実に測量していくため、各測量点の精度が高くなります。ですが、1点1点行うため時間と労力がかかってしまうため、コストが高くなる傾向があり、結果を得られるまで時間がかかることが多いです。

　ですが、人が入れる場所であれば基本的にどこでも測量が可能であり、多少の天候不良でも作業が可能です。

　mm単位の測量などが必要になる場合は従来からの測量方法が必要となります。

【ドローンを使用した測量方法】

　◎メリットとして以下があげられます。

　・作業時間が短い

　・コストが低くなる可能性が高い

　・大きな土地を測量するのにも最適

　・飛行可能であれば人が入れない場所でも測量可能

　・取得できるデータ量が多い

　・立体的にデータを取得できる

　◎デメリットとして以下があげられます。

　・取得できる各点の精度は従来からの測量に比べて低い

　・天候に左右されやすい

　・測量できない条件がある

　・データ取得後に使用したいデータに変換して使う必要がある

　ドローン測量では機体に取り付けたカメラやLiDAR(レーザー)などにより取得したデータをパソコンで処理をすることで、1度に広範囲のデータを取得できるため作業時間が短くすることができます。広い土地の測量などでも低コストで結果を得るまでに短時間で済む場合がほとんどです。

　得られる結果はデータ処理によって出てくる点群データと呼ばれる無数の点の集まりによって構成されており、従来からの測量方法に比べて多くのデータを取得することが可能です。ですが、データ処理によって取得される点になるため、1点1点の精度は従来からの測量方法に比べてどうしても低くなってしまいます。ですが、条件などがそろえば1cm程度までの精度を出すことも可能であるため、用途によっては充分以上の結果を得ることができます。

　cm単位の測量などで充分な結果が得られるのであれば最適な測量方法となります。

　ドローン測量によって得られる結果の活用方法については費用面や時間面でのメリットも大きくありますが、様々な用途に使用できる可能性もあるため、まずは一度ご相談ください。

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2025年4月7日
徳島電機産業株式会社